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キーワードは「ウンチ10倍」!?

  • 2005年09月10日(土)

口の中にウンチの10倍の細菌がいる!

最近口臭を気にする人が増えてきているが、東大阪で口臭外来を開設されている本田歯科医院の本田俊一先生によると
口臭治療にあったって、誰もが疑わずにやっている歯磨きの習慣を見直す必要があるそうだ。

歯の磨き方自体も大切だが、もっと重要なのは「いつ磨くか」だと言う。

ちなみにあなたは、毎日、いつ歯を磨いていますか?

朝昼晩の「食後」と言う人が多いかもしれない(私もこれに当てはまる)

日本では、長い間、歯科医が食後の歯磨きを推奨してきたので仕方が無い事だが、実は食後の歯磨きは、口臭や虫歯、歯周病などを
防ぐ効果はあまり期待できないそうだ。

そもそも歯磨きの主目的は細菌の”巣”であるプラーク(歯垢)を取り除き、口臭や虫歯の原因となる細菌の繁殖を防ぐ事にある。
これを「プラークコントロール」と言って最近テレビコマーシャルでも盛んに使われている言葉である。

さてここで口の中の細菌のことを考えてみたい。

口の中の細菌が最も増えるのは、夜、寝ている間である。
就寝中は口を動かす事が少なくなり、唾液もあまり出なくなるので、細菌が増殖しやすい時間帯である。

朝、起床直後の口の中は細菌だらけで、その数は一グラム中に10の10〜11乗個(10億〜100億個)にもなる。
本田先生は患者さんにわかりやすいように換算したところ、「朝の口の中にはウンコ10グラム分の細菌がいる」と言う。
つまり ウンチの10倍の細菌がいると言う事である。

だから、歯を磨くとしたら、まず朝の起き抜けだ。
朝食後に歯を磨くと言う人はウンチの10倍もいる細菌を朝食とともに飲み込んでいると言うのだ。

そして、就寝中の細菌の増殖をへらすため、夜寝る前にも歯を磨くようにしたい。

次に食事の後であるが、食事の後3分以内に歯磨きしようと歯科医は指導してきたが、実は食後は、最も口の中の細菌数は少なくなる。
食事中は舌などが活発に動いて歯に付いた汚れを擦り取るし、唾液が大量に出て汚れや細菌を洗い流してくれる。

また食後は口の中が酸性になるのだが、食後には特別な粘度の高い唾液が出て、歯を包み込んで、酸性によって歯が溶けるのを防いでくれる。
食後すぐに、むやみに歯磨きやうがいをすると、歯を守ってくれるせっかくの食後の唾液が流されてしまう。

毎食後すぐに歯を磨いているのに、すぐ虫歯になってしまうと言う声をよく聞くが、歯を守ってくれる食後の特殊な唾液を洗い流してしまっていたせいだろう。

一度身に付いた習慣はなかなか変えられなくて、食後に歯を磨かないと気持ちが悪いのだが、食後は、水を二〜三口含んで、口内をざっと清潔にするとともに
、唾液のもとになる水分を補給する事も重要だ。

今までの歯磨きの常識とまったく違った角度から本田先生は歯磨きを解説しておられる。
理屈はわかるのだが、一度身に付いたブラッシング習慣を変えるのは難しい。
キーワードは「ウンチ10倍」だろうか・・・